2017.09.12
 

稲刈り

真っ赤な彼岸花が田んぼの脇に咲いています。
今日は、夏のように暑いけれど、
吉見の自然は、秋の訪れを告げています。
春に田植えをした稲は豊かに実り、
首を垂れて風に揺れています。
 
今日は稲刈りの日です。
田んぼへ向かう、子ども達の元気な笑い声が,
吉見の秋空に響きます。
 
いつも思うことですが、屋外に出ると
子ども達の表情はとても輝いてみえます。
子ども達はお外が大好きです。
 
稲刈りは、夏休みが明けて最初のイベントです。
 
久しぶりに会う子ども達もいます。
ひょろりと背が伸びた印象の子、顔の輪郭がすこし引き締まって
少年少女らしくなった子。
日に焼けてぐんと逞しくなった子。
ちょっと、まぶしいような気持で子ども達を見ていると、
相変わらずの人懐こさで、親し気に話しかけてきてくれます。
「なんだか、嬉しいなぁ。またこの子達に会えて良かったなぁ。」
と思うのでした。
 
子ども達は、あちこち眺めて、道草をして草を摘んだり、
ザリガニやカエルの住む用水路をのぞいたりしながら、お散歩気分で田んぼに向かいます。
 
お手てを繋いで、田んぼのあぜ道を歩いてゆく、子ども達のデコボコした可愛い行列。
それを見守る先生方の眼差しが優しくて、私も心が和みます。
 
のんびり畦道を歩いた後は、いよいよ稲刈りです!!
 
稲刈りの説明を聞く子ども達の表情が引き締まります。
稲刈りは鎌を使うので、危険な作業です。
先生はもちろん、子ども達も緊張感をもって鎌を扱います。
先生が一人ひとりに付き添って、稲を刈りました。
 
『刈り取ったよ!』と美しく垂れた稲の穂を持つ、子ども達の笑顔は誇らしげですね。
『鎌を持つのが怖かった~』と、興奮した表情の子もいました。
きっと精一杯気を付けて、注意深く鎌に触れていたのでしょうね。
 
刈った稲は、束ねて天日で干します。
最近は稲を干す風景も珍しくなりました。
 
鎌を持つことも、稲をザクッと刈る感触も
子ども達には新鮮な驚きだったのではないでしょうか?
 
佐倉市に住む子ども達にとっては、田園風景は、ふるさとの景色です。
稲に身近に触れることによって、
この美しい景色がより鮮明に子ども達の心に刻まれることを願っています。
 
そして、農家さんの日々の手入れや、沢山の自然の恵みによって、
美味しいご飯が食べられることに、毎日、感謝しましょう。
 
子ども達の稲刈り体験をご支援くださっている、吉見の農家の皆様。
貴重な体験を本当にありがとうございます。

     美しい黄金色の稲穂
       素敵な石を拾ったよー!!
    稲刈りの説明を真剣に聞く子ども達
   先生に手を添えてもらって、慎重に鎌を使います。
     順番待ちもドキドキかな?
      刈ったぞっ!!
     みんな、いい顔してるね!!