○ 年長児太鼓の演技の裏側
オープニングで、会場中を感動させた、年長児の太鼓の演技。
太鼓の練習は、夏休み前から始まりました。練習を重ねてもバラつきが多く
いよいよプレフェスが間近に迫っても、あまりうまくいっていない状態でした。
先生方もとても心配されているご様子で、『今年は、なかなか大変だなぁ。。。』と思わずこぼされる程。
いよいよ本番まで一週間に迫った頃、1人の園児が『みんなー。』と声をかけたそうです。
そして、子供達で、『朝、ちゃんと早く登園してもっと練習しようよ』と決めたそうです。
子ども達のやるきスイッチが入った瞬間です!
それまで、朝の登園もマイペース。遅刻しても平気だった子ども達が、急に『遅れちゃうから、早く行こう!』とママ達をせかす程になったのです。
『お母さん、私 一日中太鼓のこと、考えているんだよ』と我が子も真面目な顔。
言葉通り、暇さえあれば家でも、『ドン、ドン、ド、ド、ドン・・・』とブツブツ呟いてリズムの練習するようになりました。
本番まで、残りわずかでしたが、スイッチの入った子ども達の集中力は素晴らしく、メキメキと上達して、本番では、最高の出来になりました!!
子ども達の写真を見て下さい。
その表情から、子ども達がどれ程の思いを込めて、太鼓を打ったかお分かりいただけるのではないかと思います。
後日、副園長先生が話してくださいました。
太鼓の音色には、打つ人の心の有様が現れるのではないか?弱い心で打つと弱い音になる。
先生方は、それぞれの子ども達の長所や課題とすべき所をよく共有されていて、常日頃から、子ども達それぞれに合った指導をしてくださっています。
太鼓の練習の時も、心の弱さが課題だった子には『思いっきり叩いてごらん!』と
副園長先生と一緒に、大きな音が出るまで、何度も何度も太鼓を叩きあったそうです。
始めは中々音が出せなかったそうですが、『もっとよ!もっとできるはず!』と先生と向き合って何度も太鼓を叩くうちに、少しずつ自分を表現できるようになって、最後は、顔を真っ赤にして、精一杯、真正面から、ドン!と太鼓が打てるようになったそうです。
太鼓の練習を通じて、子供が成長の階段を一つ登ったのだと思います。
○プレイフェスティバルの感想
プレイフェスティバルを見たお母様方は、
『我が子の、あんな表情をみたのは初めてです』
という感想をおっしゃる方が多くいらっしゃいます。
身体を思いっきり動かすことを、いきいきと楽しむ子ども。
自分の組が勝つために、闘志を燃やす様子。
負けた時の悔し泣き。
それから、自分の苦手な何かと向き合って競技に挑んでいる子。
あるいは、新しい挑戦。
プレイフェスティバルを通じて、どの子供も内面が大きく成長していきます。
だからこそ、子ども達の打つ太鼓の音が、あれだけ皆の心を動かし、
懸命に走る子ども達の一人ひとりが、いきいきと輝いて見えるのかもしれません。
今回紹介させていただいたのは、プレイフェスティバルの裏話のほんの一部です。
プレイフェスティバルを、子ども達と先生方とで作り上げていく、その過程にも、
沢山の子ども達の成長物語があります。
子ども達の魂に、日々寄り添って、優しく、時には厳しく子ども達を導いて下さってくだる先生方。
本当に素晴らしいプレイフェスティバルでした。
ありがとうございました!!